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PMのキャリアに効くビジネス書ランキング
プロジェクト管理の名著には、面白い共通点があります。物語の形をした本が多いこと。今回の5冊のうち2冊は小説仕立てです。たぶん、プロジェクトというもの自体が——始まりがあって、危機があって、終わりがある——物語の形をしているからだと思います。青ふせん(仕事に効いた箇所)の数で5冊選びました。先に白状すると、『ピープルウエア』はエンジニア版で2位に置いたので、断腸の思いで今回は選外です。
第5位:『アジャイルサムライ』ジョナサン・ラスマセン(2010)
アジャイル開発の実践入門として、いまも最初の一冊に挙げられ続ける本。インセプションデッキ——プロジェクトの目的と境界を最初に全員で言語化する道具——だけでも、読む価値があります。手法の本ですが、根っこは「期待値を揃える」というPMの永遠のテーマです。
第4位:『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』アンドリュー・グローブ(1983)
エンジニア版に続いて登場。PM枠で外せないのは、「マネージャーの成果は、自分のチームと、影響を与えた隣のチームの成果の総和」という定義があるからです。権限がないのに責任だけあるPMという仕事の拠り所として、40年効き続けている古典。
第3位:『クリティカルチェーン』エリヤフ・ゴールドラット(1997)
小説仕立てその1。「なぜ余裕を積んだはずのスケジュールが、いつも遅れるのか」という全PM共通の謎に、制約理論で答えます。個々のタスクに安全余裕を隠すのをやめ、プロジェクト全体で持つ——この一点だけで、工程表の見え方が変わります。
第2位:『熊とワルツを』トム・デマルコ&ティモシー・リスター(2003)
リスク管理の名著。この本の好きなところは、「リスクのないプロジェクトには、やる価値がない」と最初に言い切るところです。リスク管理は臆病者の仕事ではなく、野心的な挑戦をするための技術——不安をリストに変えて飼いならす方法を、これほど実務的に書いた本は他にありません。
第1位:『デッドライン』トム・デマルコ(1997)
小説仕立てその2を1位に。架空の国でソフトウェア開発の巨大プロジェクトを任された主人公が、管理の実験を重ねていく物語です。各章の終わりに主人公が日誌へ書き留める教訓が、そのままプロジェクト管理の原理のリストになっていく構成。物語で読んだ教訓は忘れないんです。PMに移った友人に最初に貸すのは、いつもこの本です。
今夜読むなら
工程表の遅れに悩んでいる人は『クリティカルチェーン』から。PMへの転身を考え始めた人は『デッドライン』を物語として一気に。ビジネス書の全体版はこちらへ。
文・mina(project転職編集部) 働く人が出てくる映画・ドラマ・本ばかり観ている。パンフレットは必ず買う派で、ネタバレには世界一慎重。「今夜観る一本」を選ぶお手伝いをします。
最終更新:2026年7月5日
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