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転職の基礎 公開 2026.07.05

転職成功率はどれくらい?データで見る転職の実態

転職コラム 中森 監修 平野
目次
  1. データ①:転職した人の多数派は「満足」している
  2. データ②:年収は増4割・減3割・不変3割
  3. データ③:転職理由の多数派は、年収ではない
  4. データ④:選考の通過率——「落ちる」のが標準仕様
  5. 「自分の成功率」を上げる実務
  6. よくある質問
  7. まとめ

最初に正直に言うと、「転職成功率」という公式統計は存在しません。 「成功率〇%」と書いてある記事は、何をもって成功とするかを書き手が決めた数字です。そこでこの記事では、実在する公的データ——転職した人が満足しているか・年収はどうなったか・何件応募して決まるのか——を集めて、「成功率」の中身を組み直します。

データ①:転職した人の多数派は「満足」している

厚生労働省「令和2年転職者実態調査」では、転職者の職業生活全体の満足度D.I.(「満足」の割合−「不満足」の割合)は+42.0ポイント。満足している人が不満足な人を大きく上回っています。

「転職はリスク」というイメージに対して、実際に転職した人の事後評価は明確にポジティブ——これが公的調査の示す第一の実態です。

データ②:年収は増4割・減3割・不変3割

「令和5年雇用動向調査」では、転職で賃金が増加した人は37.2%、減少32.4%、変わらない28.8%。年収だけを成功の定義にすると、成功率は約4割ということになります(詳細な構造は年収変化の記事へ)。

ただし、次のデータがこの見方を変えます。

データ③:転職理由の多数派は、年収ではない

同じ転職者実態調査で、前職を辞めた自己都合の理由の上位は:

  1. 労働条件(賃金以外)がよくなかった:28.2%
  2. 満足のいく仕事内容でなかった:26.0%
  3. 賃金が低かった:23.8%

年収は3位で、働き方と仕事内容の合計が圧倒的多数派です。つまり多くの人の「成功」の定義はそもそも年収ではない——満足度D.I.+42.0という高い数字は、「変えたかったものが変わった人」が多いことを示していると読めます。

データ④:選考の通過率——「落ちる」のが標準仕様

マイナビの転職活動実態調査(2025年)では、応募平均13.6件に対し書類通過は平均5.1件。応募単位で見れば「不成功」のほうが多いのが標準で、期間は1〜3ヶ月に山があります(期間の記事)。

  • 応募レベルの成功率:低い(落ちて当たり前)
  • 活動レベルの成功率:高い(続ければ大半が決まり、事後の満足度も高い)

「成功率」への正確な答えは、この二層構造です。

「自分の成功率」を上げる実務

  1. 成功の定義を1つ決める:年収か、働き方か、仕事内容か。全部を同時に最大化する求人はほぼなく、軸のない転職が事後の「不満足」側に落ちます
  2. 応募母数を確保する:書類通過4割弱が前提なら、同時進行5件前後が設計の出発点
  3. 辞めた理由を次の選定基準に変換する:統計の離職理由上位(労働条件・仕事内容)は、確認不足のまま入ると再発します。面接での逆質問・見学・書面確認で潰せるものばかりです

よくある質問

Q. 「エージェント経由なら成功率が上がる」は本当ですか?

A. それを直接示す公的統計はありません。日程調整・条件交渉・書類添削の代行に実利がある一方、向き不向きもあります。仕組みと本音はエージェントは使うべき?の記事で解説しています。

Q. 転職して後悔する人はどれくらいいますか?

A. 満足度D.I.+42.0の裏側として、不満足の人も一定数存在します。共通しがちなのは「辞めたい」が先行して次の職場の確認が薄かったケース——確認の技術は各職種の面接記事でまとめています。

まとめ

  • 「転職成功率」の公式統計は存在しない。数字を名乗る記事は定義を確認して読む
  • 実在データでは:満足度D.I.+42.0/年収増は約4割/転職理由の多数派は働き方と仕事内容
  • 応募単位では落ちるのが標準、活動単位では大半が決まる——成功率は二層で捉える

エージェントを使うべきかどうかの考え方は、「転職エージェントは使うべき?メリット・デメリット本音レビュー」にまとめています。

出典

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最終更新:2026年7月5日/project転職編集部