転職コラム 中森 監修 平野 更新 2026-07-04
目次
  1. まず確認:就業規則の3つのポイント
  2. もらってから辞めるスケジュールの組み方
  3. 見落としがちな「転職先のボーナス」との損得
  4. ボーナスを待たないほうがいいケース
  5. よくある質問
  6. まとめ

転職はボーナス後がいい?損しない退職時期の考え方と注意点

ボーナスをもらってから辞めたいなら、最初にやることは就業規則の確認です。 多くの会社では賞与に「支給日に在籍していること」という要件があり、支給日より前に退職すると、対象期間に働いていても支給されないことがあります。逆に、支給日に在籍してさえいれば、退職を申し出た後でも支給されるのが一般的です(いずれも会社の規定によります)。

この記事では、ボーナスを受け取ってから辞めるためのスケジュールの組み方、転職先のボーナスとの損得、そして「ボーナスを待つべきでないケース」まで整理します。

まず確認:就業規則の3つのポイント

  1. 支給日在籍要件の有無:「支給日に在籍する者に支給する」という規定があるか
  2. 支給日と算定期間:いつ支払われ、どの期間の働きに対するものか
  3. 退職予定者の扱い:退職を申し出た人への減額規定などがないか(規定の有無・有効性は会社により異なります)

賞与は法律で支給が義務付けられたものではなく、ルールは各社の就業規則・賃金規程で決まります。ネットの一般論ではなく、自社の規定を確認するのが唯一確実な方法です。

もらってから辞めるスケジュールの組み方

ポイントは、退職日から逆算するのではなく、支給日を起点に組むことです。

  1. 支給日を確認する(例:夏なら6〜7月、冬なら12月が一般的)
  2. 支給日以降に退職を申し出る:申し出前に支給日を迎えておくのが最も安全です。就業規則上は問題なくても、申し出後の査定・心証への影響を避けられます
  3. 退職日を1〜2ヶ月後に設定:引き継ぎ期間を確保し、円満退職につなげます
  4. 転職活動はその前から進めておく:選考には時間がかかるため、「支給後に活動開始」だと入社時期が想定より遅れます。内定のタイミングを支給後の退職申し出に合わせるのが理想形です

ここで一つ注意があります。内定先を待たせられる期間には限度があるということです。一般に入社日は内定から1〜3ヶ月程度の範囲で調整することが多く、「半年後のボーナスまで待ってほしい」は通らないことがほとんどです。ボーナスの支給日と転職活動の開始時期は、セットで設計しましょう。

見落としがちな「転職先のボーナス」との損得

現職のボーナスだけ見ていると、全体では損をすることがあります。

  • 入社初年度の賞与は満額出ないことが多い:賞与は算定期間の在籍に応じて計算されるのが一般的なため、入社直後の支給日は対象外か減額になりがちです
  • 「現職でもらって、転職先の算定期間にも早く入る」が理想ですが、そこまで綺麗に組めるとは限りません
  • 年収ベースで比較する:月給×12+賞与の年間総額で現職と転職先を比べれば、「どちらのボーナスを取るか」の細かい損得に振り回されずに済みます

ボーナスを待たないほうがいいケース

金額の最適化より優先すべきものがある場合です。

  • 行きたい求人が今出ている:中途採用は欠員補充が多く、同じ求人が数ヶ月後もあるとは限りません。ボーナス数十万円と、キャリアの選択肢を比べて判断を
  • 心身に不調が出ている:健康より優先すべきボーナスはありません
  • 転職市場の動きと重なっている:求人が増える時期(1〜3月・7〜9月)を逃すと、選択肢が狭いまま次のボーナスまで待つことになりかねません

よくある質問

Q. 退職を伝えたらボーナスを減らされることはありますか? A. 会社の規定と賞与の性質(功労報償的な部分があるか等)によります。心配な場合は、支給日を過ぎてから退職を申し出るのが最も確実です。大幅な減額など納得できない扱いを受けた場合は、労働基準監督署や労働局の相談窓口という選択肢もあります。

Q. ボーナスをもらってすぐ辞めるのは非常識ですか? A. 規定を満たして受け取ったものであれば、権利の行使であり後ろめたく思う必要はありません。印象面が気になるなら、引き継ぎを丁寧にやり切ることのほうがよほど大切です。

Q. 賞与なし・業績連動の会社の場合は? A. 支給日を待つ理由がないぶん、転職市場の時期と自分の準備だけでタイミングを決められます。「転職のベストタイミング」を参考にしてください。

まとめ

  • ボーナスの支給条件は就業規則がすべて。特に「支給日在籍要件」を確認する
  • 安全なのは「支給日を過ぎてから退職を申し出る」設計。内定を待たせられる期間には限度があるため、活動開始は前倒しで
  • 現職の賞与だけでなく年収総額で損得を見る。金額よりキャリアの選択肢や健康を優先すべき場面もある

退職時期と入社時期のすり合わせは、転職エージェントが企業との間に入って調整してくれる領域です。使うべきかどうかは「転職エージェントは使うべき?」で判断材料を揃えています。

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最終更新:2026年7月4日/project転職編集部

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